あとがき
 …あの、私、後書き無茶苦茶苦手なんです。
 と言うのは本当のことなんですが…まにまに文庫に収録させていただくにあたって後書きは必要不可欠であると思いますので(ですよね、SALTさん?)、頑張ってみようかなと思います。
 やっぱり、ジタンと姫の結婚式は書いてみたいなあとつらつら思っていました。
 でも、大々的な式って無理かな、と思うと姫がかわいそうな気もしてきます。そうすると近年流行りのジミ婚…ではないですが、二人だけのお式なんてのもいいかな、と。
 結婚式といえばドレスにベールにお花に指輪!と勝手な思い込みが先行し、そういった物をちゃんと盛り込んであげないと姫がかわいそうだよね、と一人で納得しながら会社で(爆)ネタをねっておりました。
 やっぱり姫がびっくりする展開がいいよな〜。となるとジタンくんがお式のセット一式お土産にしてくるってことにしようか、とまで考えてはたと気がつきました。
 …ドレスなんて持って帰ってきたら見つかることうけあいだし、ウエディングブーケなんて抱えて帰ってこれないし、あちこち出かけて風来坊なジタン君だと、指輪なんてなくしちゃうかも。
 ――と思った時でした。
「優菜さん、パソコンの管理ツールとかいうのをインストールしろってことなんだけど」
ああああ、課長!後ろから話しかけないで下さいよ!今椅子を動かさないで話しかけたでしょう?!私、課長の椅子がきしむ音で全て判断してるんですから!
 それに私、三歩歩いたら物事忘れる鳥頭だからそんないきなり話しかけられたら考えてたネタ忘れちゃうじゃないですかっ!最近ただでさえ物忘れ激しくなって固有名詞が出てこない時があるのに!
 …と心の中で叫びまわる私。
 そう、私の席はちょうど課長と背中合わせの状態なのです。ちなみに真正面は隣の課の課長さんです。
 え?職場で何を考えてるんだ?
 いえ、だってたまには気分転換も必要じゃないですか。
ですが、これを目にされた学生の皆様、くれぐれも将来真似をしないで下さい。
 そして社会人の方々。すみません、こんな奴で…。でも、一応執筆自体は課長がクリーン服を持って現場に行った時を見計らって…え?それも不真面目?
 …そうですね。すみません。かなり反省しております。
 今後はもっと上手く見計らって執筆を…(←撲殺)
 後書きって、こんな感じでいいですか?
 とりあえず、こういう感じでいつもお話を書いているんです。
 改めまして、SALTさんのお誕生日のお祝いとして本作品を贈らせていただきます。
 お気に召していただけることを祈っておりますね。
 そして読んでいただいた方々、ありがとうございました。
 簡単ながらお礼の言葉とさせていただきます。
優菜麻乃




―願いの果てに― ―まにまに文庫―







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