バラムホテル

 >>姿見に自分の姿を映し、あれこれとチェックをする。
 >>白いミニドレスを着たリノア。

リノア:

顔よーし、スタイル良ーし…うぅ、胸が今ひとつ、かな?
まぁ、いっか。胸はまた今度。今日はこの足でカバーよ。
でしょ?アンジェロ?

アンジェロ:

ワンっ!

リノア:

(頭を撫でながら)よしっ!今日もいい返事ね〜。

 >> リノア、腰に手をやり、鏡に映った自分に指さす  >>『さぁて、お仕事ですよ。リノアさん。』
 >> 揺れる胸元の指輪。


食堂

ゼル:

何かさ、俺未だに信じられないんだけどよ、夢じゃないよな。
嫌だぞ、ここで母さんとか起こしにこないでくれよな。

セルフィ:

…ほんと、私もそう思うわ。
ねえ、ほんっとに合格したんだよね。

 >> 二人、スコールをじっと見る。

スコール:

(持っていたカップを置きながら)どういう形であれ、SeeDだな。
学園長の言った通りなんだろう。


学園長室(回想)

シド学園長:

今回、命令違反をした君たちが合格するというのは、極めて異例のことです。
バラムガーデンでは、カリキュラムの中にGFがありますが、GFを使いこなせる生徒はSeeDと言えども多くありません。
君たちは、その中でも好成績です。

早い話が、GFを扱えるSeeDは貴重ということです。
      
だからと言って、違反は違反ですからね。
誠に残念ですが、班長であったサイファーには然るべき判断が下されます。
そして、君たち。
SeeDになったとしても、違反は違反です。
三人には、正SeeDとなる前に、一つ仕事をしてもらいます。
その仕事が済んだら、正規SeeDと承認しましょう。

********************
ゼル:

学園長、一つ仕事してもらうって、言ってたよな。
まさか、その結果によってはまた候補生に落とすとか…

セルフィ:

ゼル〜、何でそう悪い方悪い方へ考えるのよ。
ねぇ、スコールはお姉ちゃんに報告したの?

スコール:

いや、まだ話してない。

セルフィ:

“SeeDになった”なんて言ったら、お姉ちゃん大喜びだよね。

ゼル:

なぁ、スコールは“白いSeeD”に行くのか?

スコール:

今までずっと俺のことを守ってくれたからな。
出来るなら今度は俺が守りたい。

セルフィ:

(しみじみと)
普通そんなセリフ聞いたら「何こいつ?」って思うけど、スコール言うと様になるよね。

 >>キスティスの影が落ちる

キスティス:

ちょっと、あなた達何やってるの!
これから就任パーティーでしょ、早く部屋に帰って準備しなさい!

セルフィ:

うそっ、もうそんな時間なの〜〜
スコールがのんびりしてるからまだだと思ってたのに。

ゼル:

(笑いながら)スコールが時計かよ。
もうそんな時間か?あと着替えるだけだろ?

セルフィ:

(立ち上がりながら)
何言ってるのよ。女の子には色々と支度があるのよ。
もしかして二人ともそのままパーティに出席するつもり?
(スコールに向かって)どうせまた訓練施設に行ってたでしょ?
せっかくの就任パーティーなんだから、体育会系みたく汗くさく来ないでね〜
(走り去るが途中で振り向き)ゼルもよ!!

ゼル:

どうせ汗かくんだし、あまり関係ない気がするけどなぁ…

キスティス:

そう言う問題じゃないわよ。(コツンとゼルをたたく)
パーティーには来賓もいらっしゃるんだから、ちゃんとSeeDとして出席して頂戴。
スコールも分かってるわね。

 >> 暗転






back next(coming soon)

きみのことすきなんだ 石鹸工場