「Moonlight Magic」では、月に恋する娘でしたけど、もう少し考えてみるとエアリスにも被るなぁと思いました。
私は彼女は自分に待ち受ける何かを朧ながら分かっていたと思うのです。それでも彼女は立ち向かいました。
自分が望むことは無いものねだりなのかもしれないと思いながらも未来を見据え、
クラウドに『ここにいる』と言いながら、一つの決心をしていたのではないかと考えるのです。
また、そこには皆と一緒にいたいという彼女の希望も含まれていたのではないでしょうか。
「願いの果てに」では、おまじまいのシーンで花びらを月光にあててましたね。
あの時、ガーネットはジタンの帰りを待っていました。
大丈夫大丈夫なんて言っても距離が離れた上に時間も加わると不安な思いにかられます。
本文中にあるように『小さな水面を覆いつくすように、あふれるような“幸せ”を感じているはずなのに、心のどこかでもっと側にいて欲しいと思っている。』
これはガーネットだけが思っていたのではなく、ジタン自身も感じていたのではないでしょうか。
もっと側にずっと近くにいられたなら。でもそれは叶わないことを互いに知っています。
二人はずっと一緒にいることを誓い合います。たとえ遠く離れていたとしても傍にいる。
"cry for the moon"は無いものねだりと言いましたが、両作品においては、ちゃんと大切な『月』は手に入れたのではないかと私は思います。