その後、グレートブリッジにて離ればなれになっていた仲間達は再会した。
「うわ〜ん、こわかったよ〜、ユウナん〜。」
リュックはよろよろとユウナに抱きついた。
「リュック?」
自分に抱きつくリュックを戸惑いがちに見つめるユウナ。再会を喜んでいるのとは少し違うようだ。
「ねえ、何かあったの?」
ユウナに問いかけられたティーダとワッカは疲れ果てたようにため息をついた。
「は、ははは‥‥なんていうかその‥‥」
「俺達も恐かったよな‥‥」
「そうっスね‥‥カミナリ恐怖症になるかと思うくらいに‥‥」
「ええ?」
ユウナはきょとんとしてリュックと2人を交互に見比べた。
「骨折り損、か。‥‥フッ。」
その傍らでアーロンが皮肉めいた笑みをこぼした。
「えと、よく分からないけどみんな大変だったんだね。」
「あっ、でも一つだけいいことがあったっス!」
ティーダはパッと明るい顔になった。
「いいことって?」
「リュックが新しい技を覚えたんだ!」
「新しい技ってどんな?」
不思議そうにユウナは聞き返した。 |