その後、グレートブリッジにて離ればなれになっていた仲間達は再会した。
「うわ〜ん、こわかったよ〜、ユウナん〜。」
 リュックはよろよろとユウナに抱きついた。
「リュック?」
 自分に抱きつくリュックを戸惑いがちに見つめるユウナ。再会を喜んでいるのとは少し違うようだ。
「ねえ、何かあったの?」
 ユウナに問いかけられたティーダとワッカは疲れ果てたようにため息をついた。
「は、ははは‥‥なんていうかその‥‥」
「俺達も恐かったよな‥‥」
「そうっスね‥‥カミナリ恐怖症になるかと思うくらいに‥‥」
「ええ?」
 ユウナはきょとんとしてリュックと2人を交互に見比べた。
「骨折り損、か。‥‥フッ。」
 その傍らでアーロンが皮肉めいた笑みをこぼした。
「えと、よく分からないけどみんな大変だったんだね。」
「あっ、でも一つだけいいことがあったっス!」
 ティーダはパッと明るい顔になった。
「いいことって?」
「リュックが新しい技を覚えたんだ!」
「新しい技ってどんな?」
 不思議そうにユウナは聞き返した。

 『リュックはバーサクサンダラを覚えた!!』
 :バーサク状態時1/4の確率でサンダラを連続発動。敵味方にランダム攻撃。

 「こんな技いらなーいっ!!」
 リュックの叫びがベベルの空にこだました。





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●あとがき●

‖まにまに文庫‖ ‖石鹸工場‖