『そうかぁ……。 ぼくが生きていくには、人だけじゃなく、ほかのいろんな生きものの支えも必要なんだ!』
宇宙人に会いたい/河崎行繁 著(月刊たくさんのふしぎ,2002.4月号より)

 こちらの月刊誌「たくさんのふしぎ」対象年齢は小学生くらいだと思うのですが、おもしろい題材を取り扱ってくれるので買ってます。 今までだと「おばけをみる方法」「おしっこの研究」、興味深く読みました。

 そういうことで今回は「宇宙人に会いたい」
 私自身、信じてるのか?と聞かれると「分からない」です。勿論会ったことはありません。 でも、居てもいいんじゃないかな…くらいに考えてます。 だって、絶対居ないなんていう確証も無いわけだし、自分が見てないから信じないなんてのもおかしな話じゃないですか。 だからって、熱心に研究しようという情熱はありません。
 
 著書では、他の惑星はどうか,生物が生きていくための条件についてが書かれております。
 そこには、環境的な問題も挙げられてますが、何よりもこうして自分が生きていく上には周りの助けがあってはじめて存在するとあります。 そうですよね、空気は勿論のこと食べ物だって同様です。とても大切なことを改めて思いました。
 
 「作者のことば」にて著者は以下のようにしめてます。
 
 『いろいろな生命が混在し、それらが互いにつながりあって社会や世界を構成する』 これが宇宙のどこでも成り立つ生命の原理、文明の原理ではないかと思います。
 
 
 また、こちらの「たくさんのふしぎ」には巻末に読者の投稿ページが毎回のテーマに沿ってされてます。
 4月のテーマは『隣の席は宇宙人だった!さあ、どうする?』
 
 私は……FFオンラインゲームに誘ってみようかな??



2002.04.29




『弱さというのは遺伝病と同じなんだよ。』
村上春樹 著/羊をめぐる冒険 より

 初めて手に取った時は高校生。 何も分らなかったけど、世の中にはどうしようもない弱さがあることを朧げながら感じました。 それでもどうにかなるんじゃないかな、とも思いました。
 
 年を重ね、自分の年齢が「僕」「鼠」に近付いた頃に読んだ時、涙するときに似た思いが心を流れました。
 ああ、弱さというのはこのことだったんだと。ほんとうだね、どうしようもないなぁ。(苦笑い)
 大切なものを失っても、そこを埋める欠片が見つからなくても、それでも私たちは生きていく。
 
 これからもっと年を重ね、どう感じるか楽しみな作品の一つです。



2001.12.16.

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