はじめに 〜そしてFFに恋をする〜

 私がFF8に填ったのは1999年の4月の終わりでした。 FF8が発売されて2,3ヶ月といったところでしょうか。
 FFに関して言えば、名前は知っておりました。ただ、本格的に触れることは避けておりました。 何故ならば、絶対に戻ってこなくなるだろうと思っていたからです。(事実そうなりましたが…苦笑い)
 8はCMの華麗なグラフィックに心奪われました。呆然と見てましたね。
 幸いなことに友人がFF5くらいから遊んでおりましたので、即座に彼女の家に行きました。

 私はあのはじまりの一瞬を今でもくっきりと覚えております。
 綺麗な波打ち際と共に流れるコーラス。
 この瞬間、私はFFに恋をしました。行く手を阻む物のない急な坂道を一気に転がるように。

 翌日には、プレステ,ソフト,本の一式を買い込んでおりました。

 その後暫く、本当にFFから戻って来なくなった、いや来れなかったのは言うまでもありません。 寝食を忘れ、夢までもFFでした。当時を知る友人は「あの時は、本当におかしかったよね」と笑って答えてくれます。

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 さて、これからお話させて頂くのは、そんなFF8を元にした塩一版お伽話です。 オリジナルに比べてかなり歪んでいるのではないかと思われます。また、脚本形式になっております。 本来ならば、小説等に出来ればいいのですが、私には、そこまでの文章を組み立てることが叶いません。
 また、内容はゲームに沿って話を進めておりますが、個人的な解釈を交えております。
 そのため、原作を大切になさりたい方,ご自分のイメージを崩したくない方はご遠慮下さい。
 
 上記の事を踏まえ、もしも、お時間があるようでしたら、今暫く私の話におつき合い願えませんでしょうか。
 
 さわりをお話するとこんな感じです。
 
 塩一版FF8においてのリノアは参謀です。
 『魔女の騎士』というよりは、『魔女と騎士』な関係です。
 リノアが戦略を立て、スコールを動かす。
 決して表には出ずに、裏で指揮を取ります。 だからこそ、彼女は畏敬の念も込めて『姫』と呼ばれていた。 勿論、戦闘能力はかなり高いし頭の回転もいいです。

 ガーデンのパーティーに来たのは、以前の借りをサイファーから返して貰うため。
 それはシド学園長を紹介してもらうこと。同時に、自身でSeeDの品定めをするために。
 そして、スコールに声をかけたのは単なるナンパ♪
 …ではなく、彼の額の切り傷がサイファーの付けたものだと瞬時に分かったから。
 時折サイファーが話す、クラスメイトの一人だと悟り声をかけます。

 宇宙イベントも帰って来たらおとなしく掴まらず、そのままラグナロクで逃走。
 自分の不始末は自分でつける。このままおとなしく封印されるのなんてまっぴらごめん。
 
 そんな彼女にスコールはいつしか………。

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 目指したのは、オープニングのコーラスとエンディングのプレリュードが流れる物語です。 お楽しみ頂けると幸いです。

 尚、ご意見,苦情等はメールにて受け付けますので、何かございましたらお願い致します。

SALT.NO.1 拝
風を纏いて海を翔ける




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